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第44回シンポジウム:アピール文

  • 執筆者の写真: shinshudaigakujin
    shinshudaigakujin
  • 2019年2月12日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年6月11日

【2019年2月12日 第44回シンポジウムにて発表】


これまで何度も主張してきたように、現政権の特徴は、「非立憲」という政治手法に頼っていることである。そうであるとすれば、これは由々しき問題である。なぜならば、「立憲」こそが、多様な人間が一つの政治体制において共存していくための人類の知恵であるからである。大日本帝国憲法は、この課題を達成することなく、帝国は崩壊した。戦後憲法は、その反省に基づき、思想良心の自由、表現の自由、学問の自由を明文で保障したのである。


 この歴史的経緯からしても、「非立憲的」政治手法に頼ろうとする政治がなされる時に、それを指摘し、「立憲」を擁護するのは、学問に携わる者の社会的な使命であろう。わたしたちは、現政権それ自体を批判しているのではない。現政権のよって立つ「非立憲」的政治手法を批判しているのである。「立憲」と学問の自由は切り離せない。なぜなら、学問の自由こそは、人間の自由な精神活動と現実社会とをつなぐ要であるからである。


 学問の自由は、研究者の特権ではなく、なによりも市民的自由である。そう考えたとき、研究者、学生、市民と共同でなしてきたわたしたちのシンポジウムは、知の社会的な共有という大学の本来の姿を取り戻す活動になっているともいえる。だからこそ、わたしたちは、この活動を続けていかなければならないと考えている。




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