第23回シンポジウム:アピール文
【2017年5月9日 第23回シンポジウムにて発表】
日本は、いつの間に立憲主義ではなくなったのでしょうか。 憲法によって、権力者の権力をしばって、「弱い私」を守り、憲法に従って、国を運営していく。それが立憲主義です。目指したのは、戦争をせず、平和で、人権が尊重され、私たちに主権がある国。それが、戦争によって、愛する人を夢を未来を失った、失わせた私たちの永遠の希望でした。 本来、憲法によってしばられているはずの、権力の頂点に立つ者が立憲主義を侵し、しばりを変えることを明言する。それを許してきた私たちにも、責任はあります。 秘密保護法、集団的自衛権の行使、そして共謀罪。この先に待っているのは、「戦争のできる国」、ただ1つです。 戦争で得をするのは権力者。弱い私たちではありません。自衛隊を憲法に明記したら、それは主権者である「私の問題」になるのです。 共謀罪が防ぐのは、「テロ」ではなく、「国民からの批判」です。共謀罪が作るのは、モノを言わず、考えず、黙々と従う国民。そう、あの国のように・・・。 危機を煽り、国民を好戦的にしていくのは、中国の仕業と偽った柳条湖事件を彷彿させます。その後の15年間の日本を、私たちは忘れてはなりません。知らない世代には、何としても伝えなければならない。 私たちを守る立憲主義を、為政者に壊されないために! まだ気づいていない人たちに、諦めず、粘り強く伝えていくことをここに確認します。
留言