第4回シンポジウム:アピール文
【2015年10月13日 第4回シンポジウムにて発表】
憲法違反が指摘され、国民の多数が反対していたにもかかわらず、政府与党は強引な国会運営を続け、ついに9月19日、新安保法制に関わる諸法案を強行成立させた。わたしたちは、国民の声を無視し、立法府としての理性を投げ捨てたこのような国会運営に対し強く抗議するとともに、今後、新安保法制の撤回に向け、粘り強く運動を続けていく決意を表明する。
憲法9条は、戦後70年にわたり、一切の戦争を否定することにより、日本国民の安全を守ってきた。もし新安保法制に基づき自衛隊が海外に派遣されることになれば、派遣された自衛隊員の生命が危険にさらされるだけではなく、内外で日本人がテロ攻撃などの対象になり、きわめて重大な事態が発生することすら懸念される。わたしたちは、危険極まりない新安保法制を1日も早く撤回させ、平和な日本と世界をめざすため、いっそう努力していくことを宣言する。
実際に新安保法制を撤回させるためには、同じ志を持つ人々が力をあわせ、あるいは司法の場で違憲立法審査権を発動させ、あるいはまた国会の場で政党政派が一致団結し必要な法改正などを実現していくことが求められる。今こそ、力をあわせ、前進しよう。

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